待ちながら待つことを忘れ

 一個の人類社会の構成員として書きますが、日本は政府として持続可能な経済を選択する方向へ既に舵を切ってしまいました。それはとても大きな決断だったはずです。エネルギー消費を減らしながら経済成長は可能なのか、あるいは経済成長を伴わない経済体制を構築し破綻無く移行することができるのか、という答えを恐らく手中にしないまま今日の政策は立案されているように見えます。
 政治と行政は妥協の術ですから、見切り発車上等という考え方は理解しています。世界的なエネルギー抑制政策が先進国による途上国の成長率抑止を目的としたものであるという観点も分かります。ただ、本当に昨今の日本におけるGDP成長率が為し得る限界なのでしょうか。経済成長はほとんどあらゆる政治的問題を解決する万能薬なのではなかったのですか?
 私にはよく分かりません。

 太陽がある以上、人類が利用可能なエネルギーはまだ余裕があるといえますが、鉱物資源は、水はどうなんでしょうか。
 地球が何億の工業化された人口を養えるのかという問いはそろそろ実物試験されようとしています。