啓蟄の軌道

国威発揚の為その辺を巡幸しますか? 小澤さんは不適切だったので再挑戦なさるがよろしいでしょう。 皆様いかがお過ごしでしょうか。メリケンとチャイナとインディアンの月開発競争に日本も名乗り出たり出なかったりするようです。NASAは今の所2019年を目処…

規格化されざるもの 

スーパー転載タイム 本文はhttp://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/147への応答です。medtoolzさんの所を先に読んでからご覧頂いたほうがわかりやすいと思います。やっぱり人のコメント欄に阿呆みたいな長文を投稿するのはどうかと思った。 社会工学です…

エネルギーがあれば何でもできる

物理的に可能ならね。 さて、工業社会の長期的存続のためにはエネルギーが必要で、そのパワーソースが核融合であるということは既に常識ですが、そのために必要なものはダイソン殻か超伝導コイルか大出力レーザーです。大体2035年ごろに商業炉ができる予定で…

ヒトの後に

私の個人的な定義では、ポストヒューマンとはヒトの後に発達する知的存在であり、ヒトを直接の生物学的起源とするかどうかは重視していない。 知性とは何か、という問いに対して端的に答えれば、それは予測する能力であると考える。言語的、論理的、空間的、…

帝国は何処に

essa先生のお話である。書いてあることはわかる。書かんとしたところも大体わかる。賛成はしない。 国民国家が滅びたら何が法を成立させるのか。その答えが得られないうちは我々は自らの利益のために国家を保守せねばならないはずだ。従って国民国家にともな…

太陽の帝国はとても何なのか?

読まずに書くとあれだから、そこから派生したことについて書こう。 私の言語観は先の大日本帝国三.〇のエントリを見ていただくとある部分については不必要に理解が深まると思うが、一言でいえば 日本語圏の文化の増大のために日本語人口を増やせば? という…

我は土くれ

カーツワイル先生が長寿のために毎日十杯の緑茶を嗜んでいることは既に常識ですが、それはそうとしてこちらを御覧下さい。http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/30/1410.html いわゆる技術的特異点は20世紀半ば頃から想像されていましたが、そ…

御国を護れ

別に体を鍛えろという訳ではない。昨今の金融危機をだらっと眺めていれば、やれVIXが無茶苦茶な数字に、やれアイスランドの高金利商売がふっ飛んだ、やれウクライナのCDSスプレッドがベネズエラ越えに、やれパキスタンが死にそうでアフガン周辺の経済状態が…

鷹は飛び立った

皆様ご承知の通りFalcon1が4度目にして軌道速度を得ました。 しかし、ここから進捗してFalcon9へ到達しても、それはまだソビエトが50年以上も前にスプートニクで到達した地点とさほど違わないと言うことを忘れてはならないでしょう。R-7とその眷属が打ち立て…

プロトンビーム発射ー

超対称性粒子も多分生成します。 詳細は11次元の人の所とかをご覧下しあ。 ああ…次は国際リニアコライダーだ。でもその次は? 軌道環が建設されたらそれに付随して加速器が作られるのかな。大分先の話だが。 時に、どこかのエネルギースケールでブラックホー…

月面基地まで何マイル?

時空的には10の13乗オーダーか。どうでもいいが。 オリオンが遅延してるから、シャトルが延命されるのかしら。グルジアの戦争でロシアとESAの協力関係はどうなるのかしら。ISS運用予算は誰がいつまで払うのかしら。宇宙開発業界も不透明な事だらけでございま…

新しい道具

暑い夏を過ごしていたら周辺諸国の株が暴落したり戦争が始まって一区切りついたりLHCの稼動が延期されたり首相が政権を投げ出したりしていましたが私は元気です。 さて、新しいハードウェアが新しいサービスをもたらす事は必然でしょうが、そろそろインター…

地平面をぬけて

Falcon1が3回連続で失敗いたしましたがいかがお過ごしでしょうか。 韓国との軍事的緊張が高まったと見せかけて何もなかったりしたのはどうでもいいとして、技術的特異点の話ですが、社会学的にそれはいかなるスケールで評価されるのでしょうか。寡聞にして知…

献金のすすめ

先日小沢先生が何であんなにでかい面をし続けているのかという積年の疑問に対する簡潔な答えを聞いた。金があるからだそうだ。100億円単位だという。どこから捻り出したんだか知らんが。何かって、国政は文字通り国の大事だ。一般会計だけで80兆円以上金を使…

Life is output of the life

私が学習したことの一つは、ある範囲における初期条件とそこへ入力されたこと以外のものは出力されないということだ。ヒトの初期条件を例えば受精卵の時点とするならば、現代人の持つ神経の束の振る舞いのかなりの部分は生物学的基盤によって摂取された要因…

原油価格ヤバイ

原油価格が90年代と比べると6倍くらいになってますが、いかがお過ごしでしょうか。さて、こうなると各国がどれくらい原油を輸入しているか気になる所だが、こんな時に便利なのがこのNationMasterだ。暇なとき眺めていると楽しい。世界銀行やCIAの刊行する資…

Industria

産業の風景においてなされる戦いで、自己触媒的性質を持つものが残存に有利だということは衆目の一致する所であろう。生物。狩猟。農業。建築。エネルギー。資本。鉄道。自動車。技術開発。パソコン。ネット。 生物は環境から生物を生産する。投石器と投槍と…

皇帝は来るや

ringoさんこと中嶋謙互氏はコミュニティーエンジン株式会社のCEOにして大株主だ。CEは2000年に創業したゲーム用のミドルウェアとか作ってる会社で、大企業じゃないけど結構有名な方だと思う。はてなとかだと。謎のネットゲーであるgumonjiをもう随分昔に作っ…

何を漁ろう

何がこのblogの有用性なのだろう。一つには、書くことによって知ってはいたが関連付けられていなかった概念の結合が訪れるかもしれない。独り言で解決メソッドだ。もう一つには、年に何人分かは誰かの役に立つかもしれない。ほんの少しずつの価値の増加の総…

ちいさないし

ああ、シリコンバレーってShockleyの研究所の周りに出来たんだ。不覚にも今知ったわ。それで、まあ、トランジスタがどこまで小さく出来るかって話ですけど、去年当たりにベンゼン環1個+何だかの官能基で理論上は動作します、って論文を読んだ気がする。まあ…

木村先生へ

survival of the luckiest、と一言で終わりにしても良い。 システムの稼ぎ出す金額が減っているというのは統計的にあまり正しくあるまい。プレーヤーが増えていると言うべきである。従ってこの物語の題名は生存競争としてもよかろう。局地的には仲良く分け前…

大日本帝国三.〇

説明するまでもないが現体制が二.〇。いや、二.三くらいか。国体護持のために、言葉が古ければ国家の長期的存続のために、日本は文化帝国主義政策をとるべきであると主張する。日本にろくな文化なんかないじゃん、という者もあろうが、文学や美術等は微妙…

貴様の人生の事実

次はessa氏の所に横合いから口を出すんだぜ。学歴論だぜ。まああるスケールが何がしかの事象を記述するのに適切かどうかはさらにどういう価値で評価するかという別のスケールの議論に縮退していくので不毛だといえばそれまでである。個人的見解としては、任…

われ思うがそれは幻と同時に真

唐突だけど私、前野先生を観察対象に入れております。 http://www.maeno.mech.keio.ac.jp/Maeno/consciousness/ 論文とかも読むと面白いかもよ。 いや、茂木先生との対談が日経サイエンス2月号に載ってたことを今思い出したから、一応書いておきます。 クオ…

聖なる神の火力が全ての人民と共にあるように

戦車は国に根ざしたものであるべきという観点から私は国産派なので、心苦しいがT-72等の東側戦車は鉄屑として葬り去られよと祈念せずにはいられない。ロージナ茶会とかいう赤軍の退役戦車兵の会合に対して国内ではもっと警戒されていい。後、私は単純な火力…

Underway on nuclear power

はてなにやってきたからにはblog大戦略という名の戦術級ゲームに参加することこそ私の喜びとするところだ。早速シロクマさんとこに言及してみよう。 まず申し上げておくとマズローの説はあんまり信用していない。モデルが単純に過ぎる。分かりいいからって教…

省エネも方便か

温暖化対策関連政策の費用対効果の試算を聞いてから支持を表明した有権者はまだ各国にあまり居ないと思うが、果たしてそれは合理的政策なのだろうか。 私の見解は、最終的に適切だが不誠実、といった所だ。例えば2050年に何度温暖化するのかは、かなり幅があ…

minimum norm

人間関係はミクロな権力の相互作用として捉えられる。もっというなら人間対非人間の関係であっても影響があるならば権力という視点から見ることができると思うが、それは今回置いておく。この権力関係において、ある規範を両者が了解しているとき相互作用は…

政策決定者を求めて

日本の国家戦略ってどこで決定されるんだ? 海の向こうで決まる分は抜いて。詳細が秘密であることは分かるが、どうも自民党議員の間で共有されているように見えない。偉い人しか知る必要はないということか。もう少し国民に対して、長期の見通しをよくすると…

愚か者死すべし

人間が資源であると見るならば老人も資源である。近い将来の日本経済の一部を老人に関する産業が担うことは明らかである。それは今日あるような介護や保険等にとどまらず、長命化や若年化や不老化処置を意味するであろう。その種の医療は政治的状況が許認可…