聖なる神の火力が全ての人民と共にあるように

 戦車は国に根ざしたものであるべきという観点から私は国産派なので、心苦しいがT-72等の東側戦車は鉄屑として葬り去られよと祈念せずにはいられない。ロージナ茶会とかいう赤軍の退役戦車兵の会合に対して国内ではもっと警戒されていい。後、私は単純な火力信仰というのでもないと断っておく。火力×精度×密度×戦術情報×員数=戦力、だ。どこかまだ足りないような気もするが。戦力倍増要素ってどこに係ってくるんだ?
 何といっても日本にはもうすぐTK-Xという新型が配備されるので、3年半くらい追い続けてきたこの道の駆け出しとしては好機に恵まれたと思っている。もう配備数以外はなんの文句もない水準と聞く。それが一番問題だが。何にしても今日ですら配備数の増加より低コストで他の係数を増やすことは難しいのだからな。
やはり非関係者が兵器をどうこういうには機械工学の素養が必須だが、私にはまだそれが足りないようだ。アクティブサスによる砲撃時の姿勢制御とかよくわかんねえ。重要要素が複数ある系は究め難いが故に興味深いわ。どっちかっていうと兵站の方がまだわかりやすい。あんまり自衛隊は本場じゃないけど。あ、戦力計算で防護力とか兵站とか考えてないな。あのUSAFも機種更新が遅れててどうしようとか言ってた気がする。C-17とか。まあjaXonzさんとこの孫引きだが。航空戦力を増進するなら今だ。そしてUSAFに連邦議会への説得材料を与えるんだ。でも主役は陸軍なんだから、海軍と空軍は陸軍を支援してりゃいいんだよ、というのが21世紀初頭の戦争風景なのだな。いつの日も歩兵は戦場の女王だ。でも相手に予算を浪費させる能力としては艦船や航空兵器や核戦力の方が優秀そうだ。そう考えると、MDは金を食いまくる素敵な公共事業ではあるけれど、相手国の核戦略にとって高価な核弾頭を一目標当たり2発用意すべき所が3発4発になる面倒なシステムだな。SM-3のキネティック弾頭って小型化した奴はここらへんによると約5kgらしいし。
http://www.globalsecurity.org/space/systems/mkv.htm
 現状でもIRBMまでなら衛星と防空網とイージスシステム込みで核武装よりペイするかも知らん。いや、ちょっと難しいか。英仏の核戦力運用費が年5000億円くらいらしいから、まあ…対中国分くらいならMDでもなんとか。中国の保有するIRBMが50基〜100基、単弾頭だから、半分くらい日本向けとして、現在のイージス艦6隻体制なら、それなりに被害を局限できそうだね。四川の地震で核施設がぶっ壊れて弾頭の更新がやばいって話を聞いたけど、どうなのだろうか。答えてくれるはず無いけどね。ICBMが多弾頭で一基30億円位するらしいけど、IRBMってどれくらいなのかな。15tのロケットって…5億円とかかな。きっと核弾頭製造のための施設の運用にすごいお金がかかるんだろう。でも通常弾頭のミサイルと核ミサイルで冷戦みたいな倍々ゲームをやるとしたら中国が負けるね。よかったね、と言ってしめるべきか。あれ、そうするとMADが成立しなくね?
 まあ核戦略は柔軟反応とか何度か改定されてきたのだから、今度もアメリカの中の人が適当な名称をくっつけるだろう。というか米中間ではまだ相互確証破壊といえるほどの能力を中国側が獲得していないのか。そりゃそうだな。戦略原潜もろくにないしな。核戦略の整備を遅らせているのは北京の中の人たちの意向であるという説も聞いたな。お金かかるし。米中間の関係が決定的に決裂するし。晋級SSBNも出てきたし、SLBMのJL-2も来年か2010年に、と聞くから、いよいよだ。wiki見てて思い出したけど、INF条約で米露の中距離核戦力って全廃されてたんだな。両国にはあまり要らないしね。
 止まれ撃て。